御曹司たちの溺愛レベル上昇中



「っごほ……びっくりした。あー、それは……中学」

「の?」

「……序盤。二年の時だけぬいて、後は同じクラスだったろ?一年の……つかお前覚えてるかな」


颯くんは前に話した小鳥遊という名だけで御曹司なんじゃないかと同じクラスの男子に言われた時のことを話始めた。

冗談まじりに聞いてくる男子たちは、一度や二度ではなく、小鳥遊グループがニュースに取り上げられたりする度に聞いていたことを。


「覚えてるよ。また聞いてるって思ってたし。他の子達もまたやってるよって話してたもん」

「だよな。んで……その幾度となくからかってくる奴らから不意に話をふられたお前がさ、

"どっちでもいい。小鳥遊くんは小鳥遊くんだから"って言ったんだよ。周りがふざけ半分で聞いたり悪ノリするやつがいる中で、唯一乗らなかったの小柳だけだったんだ」


……それは覚えていないわたし。

話を振られたことすら記憶から消えている。

思い出そうにもさっぱりなわたしを見て察したのか颯くんは小さく笑った。