逆にやめてくれ、って言われるなら分かる。
でも応援だなんて……。
「今言った通り、クラスで私とまともに話してくれるの琉衣ちゃんくらいだから。人柄も分かってる。だから琉衣ちゃんなら、私も諦めつくなぁって……。推しの幸せを願う、というか」
推し……咲ちゃんにとっては颯くんで。
でも諦めるにはきっかけが必要で。
颯くんがわたしを好きなら応援する……そういうこと。
……こんな風に、自分の気持ち言えるのは本当にすごいことだ。
って、文化祭の時にも思ったっけ。
颯くんのことを聞かれて、告白するって言われた時。
それと……もやもやとした重い気持ちも感じた。球技大会の時も。
……あの頃はそこまで深く自分のもやもやを追求したり理解しようとしなかったけれど、今ならその意味が理解できる。
颯くん関係の話で、もやもやとした気持ちを抱いたのも……その理由も。
──ようやく、すっきりした。
「……ありがとう、咲ちゃん」
「え?……うん」
「それじゃあ、また明日」
咲ちゃんのおかげで、ずっとなにかつっかえていたものが消えた気がする。
そして、これも咲ちゃんのおかげ。
御曹司たちへの
わたしの返事が、決まりそうだ──



