と考えながらローファーをボックスから取り出していると近付いてくる足音があったから顔を上げてみることに。
……あ。咲ちゃんだ。
「あっ琉衣ちゃん、今帰るの?」
「うん」
「なら、途中まで一緒してもいいかな」
「……うん、行こっか」
断る理由もないし、断ったらなんとなく気まずさが残る気がして。
──でも思いの外、道が同じなのが誤算だった。
だいぶ遠くから、自分の家だというマンションを指していた咲ちゃんと歩き、普段学校でのことや文化祭などの共通の話題で気まずくはないけれど、内心……少しヒヤヒヤしている。
「琉衣ちゃんと係りになった衣装作りはいい思い出だよね」
「そうだね」
「それと……小鳥遊くんのこと」
ヒヤヒヤの原因。
颯くん絡みの話が振られること。
まさに今、来てしまった。
足を止めた咲ちゃんに振り向くと、うつむきがちに咲ちゃんは続ける。
「実は文化祭で告白した時にね……好きなやついるからって言われて。それは琉衣ちゃん?って聞いちゃったの」
「っ……」
まさか、颯くん言った……?咲ちゃんに?



