御曹司たちの溺愛レベル上昇中


雪さんは『響が……』と呟き、颯くんはわたしを見ては何かを言おうとして立ち上がりかけるも、深呼吸とともに座り直す。


「……あいつ、三男坊の立場で言いやがったな」

「んー、俺は響が一番経営とか諸々向いてると思ってるけどな能力的に。……あ、別に恋愛絡み関係なく、単に俺らの性格上の意味でね」

「それは俺も同感だ。でも、あいつが小柳と付きあえるならそれくらいの覚悟ってわけだろ……つか、全然婿入りするし俺も」

「……俺はどっちも大事にしたいから、そこは琉衣ちゃんと相談して決めたいかな」


テーブルへ身を乗り出す颯くんにそっと微笑む雪さん。
どうしてこうも判断が早いというか、迷いがないというか……。


「ちなみに小柳、お前その時なんて答えた」

「え?いや……驚きすぎて何も返せなかったし、響くんにも何か促されるような言葉はなかったから、特には……」

「でもそれで響の言葉が頭から離れなくなるから、響は自分のことを考えるようなことをしたって言ってたんだね。……納得」