御曹司たちの溺愛レベル上昇中


「響……お前なにした」

「琉衣さんが僕のこと考えるようなこと」


思い切り響くんからわたしへと颯くんの視線が戻されたのを察したけど、わたしはうつむいて皮むきをするしかなかった。





そして──肉じゃがだぁ、とほんわか喜んでくれた雪さんに癒されつつも、颯くんが不機嫌で響くんがご機嫌という、違和感しかない時間を過ごした後──


「大丈夫?」


響くんがお風呂に行った矢先、雪さんがわたしの頭を撫でた。


「響、何かとグイグイいってるのかなって。響は嬉しそうだし、琉衣ちゃんの様子はいつもと違ったから」

「……ああ、すみません。ありがとうございます」

「んで、あんなご機嫌な響に何された」


何かを知らないからか、向かい側にいる颯くんの不機嫌さは変わっていない。


「……わたしが、返事をしないで時間もらってしまってるのは本当にごめんなさい。あとその……響くんからは……わたしの貧乏を知ってるからか小鳥遊の名を捨てられるって言われて、それで驚いてて」


声を細めて伝えると、何を理由に、とは聞かずとも分かるからか二人とも驚いていた。

驚かない、わけがないよ。いくら兄弟でも。