御曹司たちの溺愛レベル上昇中



「え……いや、それは……」

「それは?別にいいよって?それともだめだよってこと?」

「待っ、待って響くん」


声の近さ、暗くてもはっきりと認識できる顔。
ゆっくりとわたしの方へと詰め寄る響くんの肩を押さえながら後退するも……


「ちゃんと言わないと……何か、しちゃいますよ」


年下とは言えど男の子。
あっけないほど力負けをして、ソファに寝転ぶ。
見上げても映るのは天井ではなく、わたしを見下ろす響くん。


「あ、の待って……駄──」

「はい時間切れ」


迫ってくる顔に再度肩を押そうにも全然敵わない。


「……ただでさえ返事待ちしながら、兄二人の動向にも気をつけなきゃいけない。これくらい、二人になったらしてもいいでしょ?」


これくらい、ってわたしと響くんの中でどれほどの差があるんだろう。
今この状態がすでに、わたしの思うこれくらいのラインを越えてというのに。

……でもこの感じ、前にも──



『……え、ちょ、ちょっと待とう!?』

『いいですけど、何を待てば?』




別荘に行った時と同じだ。