御曹司たちの溺愛レベル上昇中



「……冷えますからね」

「響くん?」


あまり慣れない視界の中で、響くんは『はい』と返事をして隣に腰掛けた。


「目、覚めちゃって。もしかしたら琉衣さんいるかもと思って来てみたんです。そしたら本当にいたから。嬉しくて。電気、つけますか?」

「……ううん、大丈夫。少ししたら戻るから」


かけてくれた薄手の膝掛けを握り、俯けば沈黙がおとずれた。

特に何か会話を、という焦りはないものの響くんとまた夜中に会ったからそこを話題にでもしておこうかな。


「響くんは──」

「いいんですか?」

「え?」


いい、と聞かれてもわたしにはなんのことだか……。


「琉衣さん、こうしてる時僕たちのこと考えてるでしょう?この間はおとなしくしてましたけど……返事を待つ身ですし。選んでほしいって思ってアピールしてる。そんな僕と二人になって。僕、何かするかもしれませんよ?」


想像していなかった言葉の意味に、握ったはずの膝掛けが肩から滑り落ちていった。