そんなわたしと視線がまじわる響くんは、不思議そうにしてから察したのか笑う。
「大丈夫ですよ。たまには琉衣さんもなにもしない日があっても。美味しいご飯はまた明日からいくらでも食べれますからね」
「そっか。なら──」
「なんだ今の視線のやりとりからの会話は。二人しか分からないみたいで嫌すぎる」
「颯も思ってたの?俺も気になった」
むすっとした顔でこちらを見る颯くんと雪さん。
「あ、いやそれは」
「そうですよ。僕と琉衣さんしか分からないナイショのやりとりです」
ぴくり。颯くんの眉が動き、雪さんはソファのクッションを抱きしめた。
また響くんは煽るようなことを……。
でもそれに乗る前に。
「わ、わたし食べたいのある!」
「は?……まあいいや、なんだよ」
「俺もそれで」
「まだ聞いてないのに?なら僕も同じのにしよっと」
騒ぐ前に話をふれば、大丈夫。
なんとか煽りも流して、デリバリーの話に切り替わった。
「このお店のね──」
咄嗟の思いつきでも、そのままもめることなくその後無事に頼んだものが届いたのだった。



