御曹司たちの溺愛レベル上昇中






「──っタイム!!」


わたしは共有ルームででかでかと叫び、ベランダへと逃げた。


「あっ琉衣さん!……もう、颯くんのせい!」

「いやいやお前だろ!あ、でも雪兄か」

「僕もだけど、雪兄さんもです!」

「俺?俺はくっついてただけだよ?ってことは皆のせい?」



後ろから聞こえてくる会話を耳にしながらベランダの戸を閉めた。


「……はぁ」


毎日のように、すきあらばのスキンシップのレベルが上がってきているのか、夜の落ち着いた時間に全く部屋に戻れず誰かに掴まっては離してもらえず……。
見つかれば合流され、取り合いされて結果三人が集まって、何かしてくる。

その何かはそれぞれだけど。

響くんはもう座る時には必ず、わたしを膝に乗せたがり、毎度抵抗虚しいまま座らせられて。
……好き放題。

キスとかは勿論NGだけど。
一度つかまれば絶対離してもらえない。

『離して?嫌ですよ離してあげません』と。


そして雪さんは、今までの穏やかな感じが薄れていつでもどこでも、ぴたりと磁石みたいに寄ってきて、こちらも一度くっついたら離れなくなる。