「そんなのしなくていい!」
「しなくていいですから!」
わたしが聞き返そうとする前に、キッチンへと颯くんと響くんが走ってきて、雪さんをキッチンから追いやる。
抗うことをしない雪さんだから、そのままソファへとダイブしてしまった。
……しかも顔から。
「……ひどい。鼻ぶつけた」
何食わぬ顔で、雪さんを放ってきた二人はというと……なぜかわたしを挟むようにして手伝いをしようとしている。
だからソファから感じる雪さんの視線が心なしか圧を感じるような……。
「と、とりあえず野菜でも切ろうか」
手もとにある野菜たちを洗いながら、おとなしくお皿をだしたり野菜を切ったりしてくれる颯くんたち。
本当に何もしてません感すごい。
「……ん?」
あ!!、と突然感じた温かさと同時に左右からの叫びが。
「雪兄……!」
「座って待ってて下さいよ!ついでに颯くんも!料理は僕と琉衣さんでやるから」
ぴとりと後ろからわたしにくっついてきた雪さん。



