「それで、僕に聞きたいことって?もしかして、僕たちへと返事絡みの質問ですか?」
さすが響くん……鋭い。
「ま、まあそう、なるのかな」
「やっぱり。この間も雪兄さんと話してる時そんな感じかなぁと思ってたから。いいですよ、なんでもお答えします」
どうぞ、と響くんがオープンに受け入れてくれそうに笑ったから、わたしも今しかないとぎこちなくも聞いてみることに。
「雪さんにも聞いたことなんだけどね……その、なんでかなってずっと思ってて……。わたし、好かれるようなこと、これといってしてないと思うの……」
異様な緊張感に、パジャマを握りしめた。
すると響くんはソファにゆっくりと寄りかかり、わたしの手を取る。
「琉衣さんの言いたいことは分かります。……僕、颯くんの言う、冷たくてデリカシーなさ男ですしね。出会いたてなんかすごく」
「そ、そんなことはっ」
「ははっ冗談ですよ、琉衣さんはそんなこと言いませんし。うーん……そうだなぁ、なんでっていう答えはまず、料理です」
「料理?」
あっさりと答えてくれることにも少し驚いているけど、想像もしていない理由により驚いた。
「大企業の息子、それだけで生まれつき周りと自分の家庭環境が違くて。家の中には執事の人たちがいて、身の回りのことをして。食事は朝昼晩、シェフが作る食事でした」



