御曹司たちの溺愛レベル上昇中




──雪さんからは、わたしのことを……想ってくれるようになったきっかけ、理由を聞くことは出来た。

けど、わたしの中で一番不思議なのは響くんで。
でも、聞いてもすぐ教えてくれそうな気はしないっていうか。はぐらかされそうというのか、すんなりこうですよって言ってくれるのか分からないから、知りたいのに聞けていない。


颯くんにも……と思っても、いつも喉につっかえて聞けない。
タイミングや時間なら、いくらでもあるというのに。
ということを連日連夜考え悩みすぎて、不眠に陥っている。


「……はぁ」


今夜も目がばっちり冴えていて眠れる気配がなく、お手洗いへ。
その流れで眠気を呼ぶためにホットミルクを一口分作った。

立ち飲みして、ボーッとしていれば……


「……琉衣さん?起きてたんですね」

「響くんも、何か飲みに?」

「いえ、なんか人の気配があったから颯くんならおどかしてやろうかなぁなんて企んでただけです」

「そ、そっか……」


颯くん、起きてなくて良かった。

……でもこれって、ある意味チャンスなのでは?


「部屋に戻るなら一緒に──」

「あの、響くん……ごめん遮って。少し聞きたいことがあって」

「聞きたいこと?」

「う、うん。でも夜遅いから無理にとは」

「構いませんよ。二人で話せるんですもん。ソファに移動して話しましょう」


ホットミルクのマグカップを洗い、響くんに引かれるままキッチンの明かりだけで薄く照らされたソファへと座った。