告……って。


「颯く──」


「僕も。気持ちは伝えました」

「……俺も」


「……ほう」


続々と出た告白したという報告に、わたしは俯いた。なんだかお父様の方に顔が向けられなくて。

まずいまずいまずいっこれ絶対にまずい。
だってわたしと小鳥遊家じゃ──


「それで?」


「それで……今すぐってわけじゃないだろうけど、小柳の返事次第ではその……俺は付き合いたいと思ってる」

「そんなの僕もですよ。颯くんには任せたくないし」
「はぁ!?」


「それは雪もなのか?」

「うん……琉衣ちゃんからいい返事をもらえた時には、そうしたいって思ってる」


淡々とやりとりがされていく中、お父様に名前を呼ばれ、わたしはそっと顔を上げた。


「……村田からはどんな女の子かは聞いていたが、君はどうしたい」


どうしたい、か。


人生でこんなことなかったから嬉しいと思う反面、あまりにも世界が違う、違いすぎると感じざるを得なくて……。


「その……三人が好きって言ってくれることは、素直に嬉しいって思っています。……でも、返事云々の前にわたしは超のつく貧乏で、皆は……すごい企業の御曹司。どう考えても釣り合わな──」


「んなもん関係ねぇ」

「そんなの関係ないです」

「それは、関係ないよ」