御曹司たちの溺愛レベル上昇中


「一緒に行こう?」


微笑む雪さんにうんうん、と頷き返し、並んで歩きながら、つい気になってしまったことを聞いてしまった。


「あの、雪さんは……」
「ん?」
「雪さんは、告白、とかされました?」


されたり、されるの知ってると雪さんもなのかなって、思って。


「……あー、なんか今下駄箱に入ってた紙みてきたところ」


下駄箱……。
雪さんも。御曹司三人される側。文化祭ってなんかすごい行事に思えてきた。


「でも、不思議だよね。俺ここの女子とほとんど話したことないのに好きって。……見た目とか雰囲気だけで好かれても中身分からないとだめじゃない?」

「そう、ですね」
「だから返事って言われても、NOとしか返せなくて」
「え……もう返したんですか?」
「うん、たこ焼き屋さんの注文とりに使ってた付箋とペン、ポケットに入れっぱなしだったから」


ほら、と雪さんは制服の後ろポケットから付箋を取り出してわたしに見せる。
持ってて良かった、と言って。

それから回収ボックス前に着いて、わたしと雪さんはゴミ箱を空っぽにして互いの教室へと戻った。