「はぁ……一旦落ち着こう。騒いでいても何も変わらないですし。とりあえず何のせいで物音が鳴ったのか、後はブレーカーの確認をしましょう」
「……なら、ふたてに分かれた方が効率いいよね。俺はどっちでもいいよ」
「お、俺ブレーカー!」
響くんの話を頷きながら聞き、颯くんはブレーカー係に挙手をした。
「どうせ怖いんでしょ。はいはい、颯くんブレーカーね。ブレーカーなら一人でいいでしょうし……」
一人で、というところに颯くんは"えっ"と声をもらす。
明らかに響くんにも聞こえてると思うけど、スルーしてると思われる……
「じゃあ僕と雪兄さんは上の階」
「うん、分かった」
「琉衣さんはここにいて下さい。暗くて足元危ないし」
「え、でも……」



