てっきり近くに海でもあるもだと勝手に思ってたから、別荘内にあるって話をプールに向かいながら聞いたけど……

学校のプールと比べるのも失礼なくらい綺麗で、広い。
どこぞのリゾートホテルのプールみたいな。……チラシでしか見たことないけど。でもまさにそんな感じだ。



──と、分かり四苦八苦しながら着替えたはいいものの、出れずにいる。


試着室みたいな個室で鍵もついてるから、閉じこもってても問題はないけど。


あまりに遅いわたしに、ドアがノックされ……


『琉衣さーん?大丈夫そうですか?』


『お、水の温度丁度いいな。ほら雪兄』


『おわっ……!?俺は冷たいかも』


響くんの声の少し奥から、颯くんと雪さんの声もして、渋々出ていくことに。