にも関わらず、隣から感じる視線に目だけ向ければ、膨れた顔の響くんが……

──お"

でも年相応のかわいらしい顔だと感じなくない。普段大人びてるし。

響くんは操作した画面をまた私に見せた。


いや、NO THANK YOU。


「……お前ら何してんだよ。つか響、ずっと何見て──」


いつの間にか顔を上げていた颯くんが、響くんの携帯を覗く。抵抗しないからすんなり覗けたわけだけど……


「颯くん?」

「何固まってるんです?」


ゆっくりと頬を赤く染め、颯くんは自身の顔を手で覆った。


「おまっ……何で水着なんか小柳に見せてんだよ!」

「……水着?」


雪さんも反応を見せ、水着って単語だけに赤くなってしまった。