スッ、と横から見せられた画面。
そこには水着の写真がずらりと並んでいて……わたしは静かに響くんの顔を見る。

写真を見せてきた本人はにこりとするだけ。まぁ、理由は察してはいる。


『水着、持ってますか?』

『水着?学校の──』

『ダメです。買いましょうね』


村田さんが帰った後、小声で聞いてきたのは響くんだし。

……要はどんなのがいいですか?ってことだろうか。
再び画面に視線を戻すけど、ぶっちゃけこういった露出の高い水着を着るつもりはない。
別荘近くに海でもあるんだろうけど……


ううん、とわたしは首を横に振り、携帯を軽く押し返した。