御曹司たちの溺愛レベル上昇中




え、なにこれ。


似てる人?



わたしが知ってる小鳥遊くんは……


ブルーグレーの髪に、少し童顔な顔立ち。


固まる小鳥遊くん、仮。

でも仮の割に容姿が同じ。



「……他人のそら似?実は双子だったとか?」

「そんなことあってたまるかっ!俺はこの世にひとりしかいない!」


小鳥遊くんは勢いよく立ち上がって、わたしの方に近付いてきた。


「じゃねぇよ!なんでお前ここに居んだ……って言うか何で普通に入ってこれてんだ!?」


意味わかんねぇ!──と小鳥遊くんは頭を抱えてしゃがみこんでしまった。

だからなんとなくわたしもしゃがんで、鍵を見せる。


「村田さんが三人に話してあるって言ってたんだけど……」

「は?何を?」


頭を抱えながらも、小鳥遊くんは顔を上げてくれた。


「わたしが新しく──」


「何してるんですか?」


会話の途中に入った声に振り向けば、同じ制服を纏った茶髪の男の子がいた。

わたしと目が合うと、あぁ……と表情変えずにこちらに歩み寄ってくる。


「貴女でしょう。今日からここで暮らす人」

「あ、はいっ……」
「はぁ!?」


立ち上がって頷いたわたしの声が、小鳥遊くんの声にかきけされた。
耳キーンってなっちゃった……。