物凄く澄ました顔で響くんは、"ある"と言った。 わたしの予想とは裏腹に、迷いなく頷きながら。 潔く頷く響くんに、わたしと雪さんは唖然とするが、颯くんはどんな表情はわからない。 目を泳がせる雪さんを見つつ、後ろ姿の颯くんがきゅっと拳を握るのが視界に入った矢先、 「……だったら、俺が小柳と風呂に行く」 今度は颯くん静かに爆弾発言をした。