でも学校があったら、通学手段はどうすんだって感じだから、響くんが言う不幸中の幸い……と思うしかないかな。



「……よいしょ」



迂闊にケンケン歩きすると怒られてしまうから、一応松葉杖を持って部屋を出れば──



「あ」

「やっと出てきたか」

「お腹空いてませんか?」



三人が廊下に座っていた。


「どうしたの?……もしかしてわたしが起きてこないから待っててくれた、とか?」



「……昨日、お前いつも通りにしてたけど気にな──」

「颯くんが一人琉衣さんのこと気にして部屋の前で一時間くらいうろうろしてるから。僕と雪兄さんもそわそわしちゃって」


「大丈夫?もっと痛くなったりとか、してない?」