「--はぁっ…!はぁっ…!」
私は、無我夢中で走り、家の近くにあるコンビニへとやってきた。
……ここまで走ってくれば、もしあの双子?が追いかけてきていたとしても、大丈夫だよね……。
私は辺りを見渡しながら、切らした息を整えながらそう思った。
息を整えた後、少し涼もうと思い、コンビニの中へと入る。
やっぱり、コンビニって涼しいな……。
それにしても、走ったからのどが渇いたな……。
今日は病院へ行くだけだったから、飲み物は持ってきていない。
……あと少しで家だけど、まぁいいか…。
そう思い、飲み物を買うことにした。
✼*:ꕤ*:*。✼*:ꕤ*:*。✼*:ꕤ*:*。
飲み物を買い、外へ出ると知らない男の人が私に話しかけてきた。
「ーーはぁ……はぁ……、そ、そこの君……ふ、双子の兄弟…見なかったかい……?」
息を切らしながらも、優しい声色でそう聞いてきた。
……ふ、双子って…さっき見た人のことかな…?
ーー教えてあげたい。
でも、人と話すのはまだ勇気が……。
だから、さっき買った飲み物は、セルフレジを使って買ったものである。
なので私は……
「……あ、あっち……」
私は、勇気を振り絞り、震えた指をさっきいた場所へと指しながら言ったた。


