ポリスに恋した

取調べが終わり、玲於くんと警察署を後にする。

「ごめんな。せっかくの休みが台無しだ」

「玲於くんのせいじゃないよ!…私が、勝手に1人で走って変なところに入ったから!」

「あいつらが憎くて仕方ないんだ。もしあの時、桜を見つけられなかったって思うと…。あいつらを裁くのは警察官でも俺でもない。すべては法律が決めることだ。...ここからは、法律家の仕事だからな。俺は、たまに自分がもどかしくなるんだよ。刑罰を宣告することはできない自分自身が…」

「私、玲於くんが助けてくれて嬉しかった!恐怖でもうダメかもって思った時に玲於くんが助けてくれた。…玲於くんが警察官で良かったって思うよ!…玲於くんは、ずっと昔から私のヒーローだから!」

「桜…」

もう二度と、玲於くんやお兄ちゃん、お母さんたちにも会えないんじゃないかと思った。

でも。