ポリスに恋した

「ち、調子に乗るなよ!」

もう1人の男もこちらへ向かってくる。

でも、もう恐怖は無かった。

「いででででで!」

玲於くんが男の腕を捻りあげる。

「午前10時36分。暴行未遂で現行犯逮捕する!」

「ま、まさかおまえ警察か!」

「ああ、そうだ。残念だったな。…今日は公休だから手錠はないが」

証拠だと、男に警察手帳を見せる玲於くん。

男は途端に諦めたらしく、力を失くした。

応援を呼び終え、玲於くんがこっちへ来た。

「桜、どうしてこうなったの?」