ポリスに恋した

「なんだ、彼氏も一緒か。死にたくなかったら、彼女置いて逃げるんだな」

「どういう意味だ?」

「ちょっとその女に用があるんだよ!」

用、なんて…。

絶対に口封じに殺されるんだ。

「どこに彼女置いて逃げる男がいる?」

「いいから寄越せよ!」

「きゃあ!」

玲於くんに、男のひとりが飛びかかる。

と、次の瞬間。

男は砂浜に突っ伏していた。

そう、玲於くんお得意の背負い投げが決まったのだ。