ポリスに恋した

口を塞がれ、叫ぶこともできない。

必死に首を振るも、離してくれる気配はない。

「ちょっとこっちで話そうか。ゆっくりと、ね…」

恐怖で足がすくむ。

玲於くん…、助けて!

「おまえら、何してる!?」

「誰だおまえ!」

そこには、息を切らした様子の玲於くんがいた。

「玲於くん!」

男の腕を振り切り、玲於くんに抱きつく。

安堵から、涙が次から次へと溢れ出す。

子供をあやすようにして、私の頭を撫でてくれた。