ポリスに恋した

玲於くんを本気で怒らせるとそれは恐ろしいことになるって、お兄ちゃんから聞いている。

私は冷や汗をかきながら、少しずつ後ずさる。

そして一気に走り出した。

「待てー!」

「嫌だよ〜」

逃げていると、洞窟のようなところを見つけた。

「ここに隠れよう」

息をひそめて中へと入る。

すると、誰かがいるらしく話し声が聞こえた。

「…らせるぞ」

「サツに見つかったら厄介だ」

その瞬間、全身の体温が冷えていく感覚がした。