ポリスに恋した

「え、あ、桜?」

「こんにちは、桜ちゃん」

「と、橙子さんも。こんにちは!ぐ、偶然ですね」

なんでこの2人が、一緒にショッピングに?

もしかして、付き合ってる、とか?

「私が、玲於に付き合って欲しいってお願いしたの。男の人の趣味って分からないから」

頭が真っ白だ。…どうしよう。何も考えられない。

「あ、桜。私あれを買い忘れちゃった!ちょっと付き合ってくれる?…それじゃあ失礼します!」

「え、あ、桜!!」

玲於くんに呼び掛けられるも、朱莉に引っ張られるようにしてその場を離れた。