ポリスに恋した

「あ、そうだ。今度、ちょっと買い物に付き合ってくれない?」

「いいけど、なんの買い物?」

「秘密。一緒に来てくれたらいいから」

「ふーん。分かった」

橙子と出かけるのは初めてだ。

同期の警察官として、苦楽を共にしてきた仲だ。

少しくらい付き合ってあげないとな。

…それにしても、桜が俺のことを男として好きだなんて思いもしなかった。

明るくて、いつも笑顔で可愛い、妹のような存在だった桜。

1度意識してしまうと、ずっと考えてしまう…。

その後、職務中だというのに書類を見ても頭に入って来ずに橙子に怒られてしまったー。