ポリスに恋した

「で、でも、おかけで早く解散できたね」

「だろ?沙羅ちゃん、分かってる~」

「そんなことより早く行くぞ」

颯は相変わらずクールだなぁ。

みんなをまとめてくれる、お兄ちゃんのような存在だ。

「待ってよ、お兄ちゃん!」

「…お兄ちゃんって、桜にだけは言われたくない」

「え、なんで!?」

なぜか、みんなも複雑そうな顔をしている。

「もういい。ほら行くぞ、妹」

「な、なんか颯くん可哀想だね」

「桜は鈍感すぎるな」

「いつものことよ」

後ろでそんな会話がされていたなんて、知る由もなかったー。