ポリスに恋した

「おう、陽太か。心配かけたな」

「まったくだよ。心臓が止まるかと思ったわ。おまえは無茶しすぎなんだよ...」

ああ、親友の存在ってありがたいな。

こんなに俺のことを思ってくれてるなんて。

そして、陽太の横にいる可愛い女の子になぜか興味を引かれた。

どこかで会ったような、そんな気がする。

「玲於くん!大丈夫なの!?」

顔を真っ青にして問うてくる彼女の額には、汗が滲んでいる。

そんなに急いで、俺に会いに来てくれたのか?

...でも俺は、この子のことが誰なのか思い出せないのだ。

「あの、ごめんね。君、誰だったっけ?」