ポリスに恋した

「黙れ!そんなの知らねぇし!」

一人の男が、俺に向かって走ってくる。

すぐに取り押さえて手錠をかけようとした時ー。

「危ない!!」

後ろから近づくもう一人の男に気づかなかった。

ーガツンッ

頭に鋭い痛みが走り、地面に倒れる。

どうやら、鉄パイプのような固いもので殴られたらしい。

なんて考えていると、激しい痛みが増していく。

頭が、割れるように痛い。

痛みにもがきそうになっていると、吐き気までしてくる。

あ、これ、ヤバいかも...。

「と、うこ...。あと、たの、む...」

そしてそのまま、意識がブラックアウトしていったー。

大切な記憶も一緒に手放すことになるとは、想像もできなかった。