ポリスに恋した

「これ、捕まえられる気配ないわね...」

「大丈夫だ」

俺がこう答えのは、不確かな自信からではない。

実は、出口もこの先の道路も他のパトカーが封鎖しているのだ。

これ以上暴走行為を起こさせないためにも、今日で全員検挙を目指さなければ。

そして、目の前のバイクたちの動きが止まる。

「なるほどね。これ、あなたの作戦?」

「まあな。よし、下りるぞ」

パトカーから下りて、バイクを取り囲む。

「くそっ!なんなんだよ!」

「これ以上、暴走行為は辞めてもらいたい。負傷者が出てからでは遅いんだよ」