ポリスに恋した

嬉しさと驚きが混ざって、もう何がなんだか分からないよ…。

「誰だ、俺の妹泣かしてるのは」

「お兄ちゃん!」

急に病院のドアを開け現れたお兄ちゃんに驚く。

「玲於、家族よりも先に面会しに来るなんてな」

「うるさいな。いいだろ、別に」

「ま、ようやくって話だよな…」

「「え?(は?)」」

玲於くんと私の声が重なる。

「おまえら見てると、両片思いで焦れったいって思ってたんだよなぁ。玲於もようやく自覚したか」

「はぁ…。俺、自分より先に陽太に気持ち気付かれてたとか笑える」

玲於くんが、私のことを好きだなんて信じられない。

こんな幸せなことがあって、いいのかな?