甘さなんかいらない





平然と肯定するから驚いた。プリクラを撮ったことない人間は、この世に存在すると思う。


けれど瑛くんほどモテてきた人間で撮ったことがないのは激レアな気がする。女子はとにかくプリクラが大好きなのだから。



私が財布を出す間に100円を5枚投入していた瑛くんが口をひらく。




「写真もプリクラも全部断ってた。残したくないから」


「……じゃあそれは。ちなみにそれは、あたしが特別だったりするから、だったり」


「ちなんでしまうと、そうです」




プリ機コーナーの眩しい光に照らされて、いつも以上に輝いて見える。


あたしの王子様はいつもあたしにだけ特別をくれて、あたしの願いを叶えてくれる。もしかして、サンタさんも兼任しているかな。