甘さなんかいらない




体ごと反転させて瑛くんと向き合って、そのまま首元に腕を回してぎゅっとした。好き、大好き、頭の中瑛くんでいっぱいでどうにかなりそう。


瑛くんの甘い毒はもう全身に回ってしまったみたい。




「あー可愛すぎる、困る、死ぬよ俺。1秒たりとも離したくない」


「死なないで、離さなくていいよ、大好きだから。離れたくなったほうが負けだからね?ぜーーったい負けない」




人生で2回め、唇にあたしからキスを落とした。



上目遣いで見つめて、頬を引き締めて固く口を結ぼうとしてももう表情筋が戻ってくれることはなかった。唇の端が天井まで届きそうな限界突破。目尻は地面へ向かって垂れまくる。



君のせい、仕方ない。




「ほんと、手出したくなるから勘弁して」


「……瑛くんなら、いいよ?」


「はーーーゆず、なんでこれまで食われてこなかったのか謎でしかない。絶対大切にしたいから、衝動的には出さないよ」