甘さなんかいらない










──……ここまでは良かったのだけど、後先考えずに動いてしまった。


公衆の面前で自分からキス、挙句瑛くんはいわゆる“お姫様抱っこ”であたしを抱えて会場を後にしてしまった。恥ずかしくて明日から生きていけない。



それでも、後悔よりも嬉しさが勝って表情がゆるんでしまうあたしは大概浮かれ乙女なのだろう。




「……ね、瑛くん」


「ん?」


「なんでミスターコン出たの?意外過ぎた」