甘さなんかいらない






ピンクベージュのタイトめなジャンパースカート。白色の厚底スポーツサンダル。走りにくくて仕方ない。

それでも足と腕を前に進めて、一刻も早く君のもとへ行きたいんだ。



中庭から講堂までの道。この歳になってこんなに走ることになるとは思っていなかった。


全部、瑛くんのせいだ。


瑛くんがあたしにいつも新鮮で新しい気持ちをくれるの。いつもあたしを突き動かす。




1年以上通ってきたけれど、講堂に向かうのは入学式以来だ。


大きくて重い、鉛のような扉の前に立って一度息を整える。この扉の向こうはミスタコンとミスコンの会場になっていて、今まさに一番の盛り上がりを見せているだろう。