・ 遥乃さんと、千輝と呼ばれた彼氏さんが並んで歩いていく後ろ姿を眺めていたら、自然と足が動いていた。 お互いがお互いだけを求め合って、他の人が入る隙なんてない。 誰が見てもお似合いで、他の誰も必要ないような関係。あたしも瑛くんとそうなりたい。 あたしだけを見てほしい。あたしだけがいたらそれでいいって思ってほしい。 こんなに大きくて自分勝手な感情を抱くようになってしまったの、瑛くんのせいなんだから。人に興味がなくて、一人でいいと思っていたあたしの心を溶かしたのは君だから。