そして彼女は瑛くんのように許可を取るでもなくあたしの隣に静かに座り、目が合って、すぐさま小さな唇を動かした。 「まさかまた会えるなんて。ここに通ってるんですね」 「……はい」 「柚果さんにどうしても伝えたいことがあったから、良かった」 「伝えたいこと?」 あたしに伝えたいこと、見当もつかなくて、可憐さと透明感で溢れる遥乃さんの次の言葉を待つしかなかった。 というか、あたしは覚えているけど遥乃さんもあたしのことを覚えていたんだ。 「ごめんなさい!」