“スキ” 考えないようにしていた、自覚しないように奥底にしまっていた二文字。自覚したくなかった気持ち。 衝動的に書きたくなった右手を押さえて、ボールペンを置いた。叶わない望みを、文字にして伝えられるほど強くはないから。 「やっとこっち見た」 「(……ずっと、見てるよ)」