何も返していないのはあたしと瑛くんだけ。瑛くんは来るだろうか、来ないだろうか。
……どちらにしても欠席の選択肢はないので、あたしも了解の意を込めてリボンのついたうさぎのスタンプを送信する。
それと同時に、メッセージの通知。なんというタイミング。
ゼミのグループに同時に送信された、あたしと、瑛くんの返信。
『もしかしたら抜けるかもしれない
いられるとこまで参加する』
何か予定があるのだろうか。少し前なら知っていたかな。今はなんにも知らない。所詮、その程度。あたしたちって。
中学の同級生。大学でたまたま同じゼミになった、運命だと信じたかったひと。
追いかけられていたはずが、いつの間にか逆転していた。
相互に矢印の向かない、あたしからの一方通行な関係。
来るものは拒まない、けれどたぶん、あたしが去っても追いかけてはくれないね。
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