甘さなんかいらない





木曜1限なんていう世界一だるい授業。本来なら何としてでも授業料の元を取ろうと躍起になるけれど、なんだかやる気も起きなくて初めてサボってしまった。


それに、出席してしまえば予約は受け付けていないあたしの隣に飛び込み参加してくる奴がいるから。授業中限定の隣人。



いつも勝手で、無許可で、あたしの心をたやすく溶かす君からの通知。

数日は鳴り止まなかったけど、もういくらか日にちが経てばスマホが騒ぐこともなくなった。




『ごめん、ゆず』


『埋め合わせをさせてほしい』


『ゆず、少しでいいから声が聞きたい』


『ごめん』