「……Hey 新次郎」
部屋に着いてから、ダメ元で新次郎を呼び出してみると…バタバタと足音をが聞こえてきた。かと思いきやバンッ…と、襖が開かれた。
「んだよ、」
不機嫌MAXで現れた新次郎を呼び出したのにはちゃんとした理由があった。実は車から飛び出して転んだ際に膝を擦りむいていたのだ。
カフェにいる時はテーブルで隠れていて見えなかった為、仁睦さんには気付かれなかったし、帰り道を歩く時もカバンで隠すようにして歩いていたのでバレずに終わった。
とはいえ帰宅したからにはしっかり消毒をしておきたいと思い、新次郎を呼び出して救急箱を用意して貰おうと思ったのですが─…
「……え、どうしたのっ?!顔、血が出てる」
私なんかよりずっと大ケガをしているように見える新次郎。仁睦さんには劣るが、彼も綺麗な顔をしている。その綺麗な顔面に無数の傷がつけられているのを見て…自分の膝のケガなんてものは忘れた。



