極道の推し活、始めました。〜クールな若頭は童顔女子大生を寵愛して離さない〜



「見えない…って、怖いよね?これ以上何もされたくなかったら…ジッとしててよ?」


思わず声をあげてしまいそうになったのを必死で堪えた。─…怖い、早く降りたいっ、、



「……にぃにっ、」


視界を覆っている布のようなものが、涙で湿ってとても気持ちが悪かった。……私はここまでされるほど何か大きな罪を犯したのだろうか?



あの日、誰かに家まで送ってもらっていれば…そもそもあの道を通らなければっ…なんて思わないこともないけど、、



何か少しでも違っていれば、私は仁睦さんに出会うことも無かった。




【いざとなったら誰もテメェのことなんざ助けてくれねぇよ。せいぜい自分の身は自分で守れ】



真っ暗な視界の中、以前新次郎に言われた言葉が頭の中で響いた。……そうだ、自分の身は自分で守るしかない。



絶望なんてしない、私は生きて仁睦さんの元へ帰って今日は麗奈さんも一緒にみんなでお好み焼きを食べに行くって決めてるんだから。



「…あ…あのっ、」


「なに?もうすぐ着くから静かにしてて」


「気分が悪くてっ……少しだけ窓を開けてもらえませんか」



半分嘘で、半分は本当だった。やっぱり仁睦さん以外の人と車に乗るのは私にはまだ早すぎたみたいだ。



窓を開けてもらうことが出来れば、信号待ちで停まった瞬間に窓から逃げ出してやろうと思った。ドアは中から開けられない細工がされている可能性があるから─…