極道の推し活、始めました。〜クールな若頭は童顔女子大生を寵愛して離さない〜



外で立っていた男性が車に乗り込んだ後、すぐに発進した車。車内を見渡すよりも前に背後から目隠しをされたみたいで…視界を奪われてしまった



「今から行く場所を記憶に残されると困るから、しばらくこのまま大人しくして貰えますか?」



手足を拘束されている訳では無いので、目隠しを外そうと思えば外せるが…未だに刃物を押し当てられている感覚があるので抵抗なんて出来るはずもなく…黙って頷いて承諾の意志を示す。



車に乗っているという今の状況が怖いのか、知らない人にどこかへ連れていかれることへの恐怖なのか…ガタガタと身体が震えて止まらない。



「……そんなに怖がらなくても、ただ本当のことを話してもらえれば、すぐにでも帰れますよ」



っと、すぐ隣から聞こえてきた声に驚いて…思わず距離をとろうと見えない視界の中で声と反対側の方に身体を倒そうとすると、声の主だと思う人物に腰を抱かれてグッと引き寄せられた。




「迂闊に動いたらケガするよ?大人しく座っててよ、ヒラリちゃん」


耳元で囁かれて、軽く耳たぶを甘噛みされたことにより…そのあまりの不快さに思わず頭を左右にブンブン振り回した結果、隣にいた人物に頭突きを食らわせてしまったようで─…



「動くなって……言ったよな?」



低い声を出された直後、太ももに激痛が走った。