こういう時の悪知恵は無駄に働く私。布団の中に私物のタオルを何枚も入れてダミーヒラリ嬢をモソモソと作り上げ、丸まって眠っている姿を装う。
しかし部屋の外には門番、新次郎が存在する。
とはいえ、奴を突破するための策は既に考えてある。あの人は何だかんだ私には甘いので…女子特有の弱い部分を見せればきっと騙されてくれるハズ。
「Hey、新次郎、、、」
ダミーヒラリ嬢の隣で一旦横になり新次郎を部屋に誘い込む。
「……んだよ、まだ起きてんのか」
静かに入ってきた新次郎に、身体を起こして手招きをする。怪しむような素振りをみせつつ、しゃがみこんで私の顔を覗き込んだ彼の耳元で
「女の子の日、来ちゃったみたい。凄くお腹痛くて眠れないんだけど─…鎮痛剤って貰えるかな?」
──女の子日、
っというワードを耳にした新次郎は案の定少し顔を赤らめて私から距離をとった。



