極道の推し活、始めました。〜クールな若頭は童顔女子大生を寵愛して離さない〜



その後、お風呂に入るのもトイレに行くのも。ずっと新次郎に付き纏われてウンザリしたけど大人しく部屋に戻って布団に潜り込んだ。



「─…カード、、」


一体なにが入っているというのか、私には分からないけど…人に知られたらマズいようなモノを簡単に落とすなんて…落とし主は相当なマヌケなんだろうな。



カードで思い出したけど、明日あたりコンビニでお金をおろさないと財布の中がそろそろ尽きるなぁ─…っと、目を閉じて自分のお財布事情を考えた時、、ふとあの日の光景がフラッシュバックのように浮かんだ。




【スマホに入れてたらまた落としちゃうかな?無くさないよーに、財布に入れとこー!!】



あの日、私がカードを拾った日。かなり酔っていたという自覚はある。スマホに入れたと思い込んでいたが…なんだか財布に直したような気がしてきた。


ガバッと布団から起き上がり、私物のトートバッグから財布を取り出して中身を確認する。



「………なんとっ!!!」


やはりあの日の私は酔っ払いなりに、カードを無くさないようにと考え…財布に入れていたみたいで。見覚えのないカードが一枚余分に入っていることが確認出来た。



─…とんでもない事になった。



仁睦さんに嘘をついたみたいになってしまったが、逆にこれはチャンスかもしれない。



不条理な死を目の当たりにするのはもう嫌だ。



「……仁睦さん、ごめんなさいっ!!」



さて、極道と女子大生の鬼ごっこの始まりです