「……ナイス、イケおじ。最高かよ」
「おいコラ、会長をイケおじ呼ばわりしてんじゃねぇぞクソガキが。」
魔人の言うことは無視して…掛け軸の近くまで歩み寄り尊い仁睦さんの姿を拝ませてもらう。
「うぅ〜…、推しが尊い」
「…会長も人が悪いな。こんなもんぶら下げてたらお前と若頭の兄妹説なんてものは嘘だって即バレんだろ」
新次郎に言われて確かになぁ…と納得したものの、今はそれ以上に喜びの気持ちが勝っている
「早く仁睦さん、帰ってこないかなぁ…っていうか一人でご飯食べながらこの掛け軸を見てたら一緒に食べてる気持ちになれそう!うぅ…でも着替えてるところを見られるのは恥ずかしいかもっ、、」
「…アホか。若頭はお前と違って暇じゃねぇんだよ。ちなみに俺も、忙しいから。無闇やたらと呼び出すんじゃねぇぞ、タコ」
私のことをきつく睨みつけてから…新次郎は部屋を出ていった。いつも憎まれ口を叩いてくる彼だがなんだかんだ面倒見がいいのであれくらいの悪口は目を瞑ろう。─…そんなことより、
「……これ、普通にカップルっぽくね?」
私と仁睦さんのこの写真が出回っていることを知っていた西園寺殿は…仁睦さん達と同じような組織に所属してると考えるのが一番しっくりくる。
でも─…そのことを仁睦さんに告げるのはなんだが気が引けた。なぜなら…彼は最後”タダの西園寺 光として友達でいたい”なんて言葉を使ったから。



