極道の推し活、始めました。〜クールな若頭は童顔女子大生を寵愛して離さない〜



「か、返しますっ!!絶対絶対絶対絶対、返しますので…二、三日待ってもらうことは可能でしょうか?」


「……別にいいけど、本当に持ってるの?まさか推しの若頭さんに渡したなんて言わないよね」



はい、そのまさかなんですよ。今この瞬間にもあのカードは私のスマホごと仁睦さんと共にどこかで─…



「いやぁ…まさか、そんなっ。ないないないない!拾ったこと忘れちゃってたから、何処に直したっけなぁ、、ってちょっと探すところから始めるから…時間が欲しくて、、」


「……まぁいいけど、見つかったらすぐに渡してね?大学内には用心棒の彼も入れないだろうし、今と同じ…この場所でやり取りをしよう」



用心棒の彼って、新次郎のこと?



「光くんは、一体誰なの?」


「それは…ヒラリー嬢が知る必要は無い。君とはタダの西園寺 光として…友達でいたいから」



西園寺殿はそれ以上何か言うことはなく、いつもと同じ王子様スマイルを残してそのまま立ち去ってしまった。